気仙沼報告 - 2013.04 -

発令式
気仙沼市ワンテン庁舎にて辞令をもらう。江戸川区からは14人。ここ気仙沼市に他の自治体をあわせ100名の派遣がいて、市長から一人ずつ辞令をいただきました。
 
左が本庁舎で右が木造の第二庁舎。自分は目の前にあるワンテン庁舎。





 
おととい(2013/3/30)自転車を屋根に載せて気仙沼に到着。さっそく復興市場でラーメンを食べました。

 
昨日(2013/3/31)は雪の中、街を少しまわりました。まだ被災箇所がいくつもあります。右は気仙沼市が用意してくれた自分が住んでるアパート。二週間で出来た仮設な感じだけど良いとこです。まだ敷布団がないからちょー寒かった。。
気仙沼市の教育について
今日は一日、教育に関わる資料を見て勉強です。自分は公民館の管理復旧の派遣で、施設管理課のようなところだと思ったのですが、うちの区と違って気仙沼市は教育委員会が管理している。市役所近くにある気仙沼復興商店街の南町紫市場で昼食。今日はKARUTAのふかひれラーメン。
 
教職員服務宣誓式、気仙沼のフカヒレについて
朝から看板や椅子、受付等の準備です。気仙沼はサメのひれ乾燥させて加工したフカヒレの産地ナンバーワンです。フカヒレは他の食品に比べ非常に多くのムコ多糖が含まれるコラーゲン類似物質から成っていて、体にいいらしい。気仙沼地方では、冬季になると、北西の季節風が吹きます。この風は、寒冷で非常に乾燥しており、干し物の水分を飛ばすには最適らしい。また、冬季の晴天率が非常に高いことも、乾物生産に適しているとのこと。よって気仙沼のフカヒレは品質もナンバーワンなのだとか。今日はフカヒレまんじゅうなるものをもらったが普通だった。。
 
募金箱・気仙沼港の被災した桟橋
職場内で募金箱がまわってきた。こうやって箱で回すと入れやすいかも。今回は緑の募金だが当然のようにみんなお金を入れる。先日地元の方とお話しした時に、「被災者」という名前の人はいない、同じような人間なんだみたいな事を言っていたが、確かに皆平等だ。に気仙沼港は震災時に地震や津波で破壊された多くの箇所が修復されることなく、そのままの形で残っています。写真は船に乗るための桟橋が海に落ちているところ。これが三つもあります。職場の人になぜなのか聞いてみたところ、港全体で再建計画を建てているので撤去費用を考えて、その時一緒に撤去するとのこと。
 
公民館復興建設・はまらん焼
うちの係が管理している11館+業務委託2館の館長が集まる会議に出席。これから自分の担当というか派遣の目的である「公民館等の社会教育施設の復旧に係る業務」。やっと館の現状が少しずつ解ってきた。11館のうち3館が東日本大震災によって甚大な被害を受け今現在は仮設や間借りでの運営で、今後の整備方針等について幅広く検討するため検討委員会を設置し、市の「震災復興計画」に位置づけ再建する。この事業はあくまでも「復旧事業」つまり「現状回復」であること。また、単なる建物の再現に終わらず、社会の変化に対応した内容とすることを条件とするとのこと。これから気仙沼の方たちと一緒に考えていきたいと思います。 写真は復興屋台村 気仙沼横丁で食べた「はまらん焼」。ホタテやイカが入った「大判焼き」な感じで、これまた美味い。
 
気仙沼を知る
こっちに来て初めての休日、職場の人にいろいろ連れてってもらいました。まず最初に市役所から陸側に少し走ると大きな船体が突然現れて本当に驚いた。案内してくれた方は津波時にこの鹿折地区にいて、公民館に何人もの人を避難させて、本当に大変だったという。その話しを聞いた後、写真を撮る自分がなんだか恥ずかしくて、うしろめたい気持ちになる。ボランティアと言って来た自分は観光者?、また、偽善者なのか。。これから現場で必要とされることをして、それをきちんと行動にすることでただの観光者ではなくなるのかな。
 
職場の人に残した方が良いかを問われた。個人的には震災を忘れないために、また、被災地復興を願うシンボル的な存在で残したほうがいいと思うが、職場の人を含め、この前を通る方々は、あの恐ろしい津波を思い出すので反対の人が多いとか。。

 
市役所のすぐ裏に安波山という山がある。標高は239mで気仙沼湾を見下ろすことができる良い場所です。歩いて30分程で頂上まで行けるので、うちの係の人はお昼休みに登ったりしている。登ってみたがあいにくの曇り空。この辺りにたくさんいるカモシカに会うことができる。死んでたら教育委員会のうちらが軽トラで取りに行くらしい。。

 
車で30分程行くと岩井崎という国立公園があり、ここの岩礁群は2億8千万年前の古生代ペルム紀のサンゴやウミユリなどの化石を含んだ石灰岩だとか。そこに震災でも力強く立っていた第九代横綱の秀の山銅像がある。また、大きく曲がっていた幹から、枝葉が津波で流失し、かろうじて残った枝が、竜の角やひげ、足のような形に見える松がある。
浜の家(岩手県)
車で5分程行くと岩手県に入ります。入ってすぐのところにある「浜の家」。ここは気仙沼産の魚介類とフカヒレ料理・黒毛和牛をおいしく味わえるお店でとても美味しいということを職場の方に教えてもらったので行ってみた。冷たい肉そばとソースかつ丼がほんとに美味しい。このお店は震災前は気仙沼市鹿折地区(共徳丸があるところ)にお店があって大きな被害を受け、数か月後に移転営業できたそうです。。
 

小学校統合式
過疎化で児童が減った上に震災で児童の転校が相次ぎ、来年度は在校生が二人になるために隣の小学校に吸収され、今日はその統合式の仕事。宮城県では今年度だけで、あわせて15の小・中学校が閉校となるようです。。自分は準備と駐車場整理。寒かった。。右の写真は最近毎日食べてる市役所食堂での刺身定食。この食堂は定食470円でかなりのボリュームがあります。一日一種類しかないけど、毎日美味しい。でも今日は刺身を食べ過ぎて気持ち悪い。。
 
生涯学習係内会議
うちの係の役割等が決まり、さらに自分の役割が見えてきました。今日は2tトラックで公民館へ。かなーり重いハンドルでした。この掲示板にお知らせの紙を貼ってきたのですが、誰がみるのだろうか。。整理したい。。
 
10 AKBus
AKBから気仙沼市に支援された車を教育委員会が使っています。明日はこれを運転して唐桑まで行ってきます。今日も二人分はあるボリューム満点の市役所食堂定食
 
11 NHK BSプレミアム「きらり!えん旅」加藤登紀子ミニコンサート
歌手の加藤登紀子さんが気仙沼市住民の案内によりふるさと自慢を訪ね歩いた後にミニコンサートを行うということで、うちの課が事務局でお仕事です。場所は車で30分程北にある唐桑地区の「燦さん館」、自分は今回も駐車場警備。海岸沿いなのですっごい寒かった。3℃だって。。4/1に無料券をうちの課で配って、来場者は310人ほどでした。気仙沼出身の歌手:熊谷いくみさんも歌いました。
 
12 気仙沼つばきマラソン打合せ
来週行われる「第30回河北新報気仙沼つばきマラソン」の打合せ。会場は大島というところで、フェリーで10分くらいの島。参加者は1,748人の大きな大会です。来週は忙しくなりそう。。今日のお昼は市役所近くで「焼きカレー」が美味しいと言われているsun moriへ。確かに美味い。
 
13 マウンテンバイク旅・一関温泉・厳美渓
今日は一人でマウンテンバイクの旅に出てみた。安波山を登って裏の山道を下る。かなり気持ちいい。夕方は江戸川先輩と車で一時間程南にある一関の温泉に行って来た。ついでに厳美渓へ。
 
今日は天気も良かった。途中山道でカモシカに二回出会った。

 
厳美渓(げんびけい)は栗駒山の噴火によって堆積したデイサイト質凝灰岩が、磐井川の水流によって浸食され、形成されたものらしい。
14 気楽会 ひとめぐりツアー
職場の人の紹介で気仙沼で活動している気楽会というグループのツアーに参加。その中で酒屋のおかみさんが救助ヘリコプターから撮影され写真を見ながら当時の様子を説明してくれた内容が壮絶でした。なかでもおかみさんが津波の中で自宅2Fからもう少し上に登ろうとしている写真や、手を降って救助を求めている写真が緊迫感あふれる写真でした。そのおかみさんが震災で亡くなった夫に宛てた手紙を少し読ませていただいて、涙が出そうな内容でした。。その手紙を少し掲載します。





 
高台から被害の大きな仲町方面へ降りていく。

 
磯谷水産さんの貴重なお話と、魚を入れる箱を流通している箱屋さんの現状を聞きました。

 
気仙沼プラザホテルの屋上から震災前の写真を見ながら現状を見る。

 
鹿折地区で被災した酒屋さんのお話を聞きました。

 
使えなくなった線路の上から鹿折地区を撮ってみる。共徳丸が見えます。震災の日に生まれたというハル君(右の男の子)と会いました。
15 桜が少し咲き始めました
今日もいろいろありましたが、ここでは省略です。公民館の桜が少しずつ咲き始めました。東京では一カ月前に見たのに、こっちはほんと寒いって事だな。。今日も市役所定食は三人分くらいあるんじゃないかというボリューム。大盛りかつ丼に大盛りカレーうどん。
 
16 公民館予算担当者会議
気仙沼市はまだ各館に一人職員がいます。委託館を含め13館の職員を集めて予算担当者会議。内容は省略です。さて今日からつばきマラソンの準備。市役所から車で20分程先にある総合体育館。右の写真は唐桑半島にある中井公民館からみた風景。午前中はここに行って来た。うちの区と違って一つの公民館が遠い。。
 
17 マラソン大会準備
今日は一日、つばきマラソンの準備で外作業。
 
今日も重ステの2tトラック運転です。前に走ってるAKBusと共に。

 
球場の倉庫に物品を取りに行く。グランドも全面仮設住宅でした。

 
「ようこそ。気仙沼へ」というノボリをたくさん取り付けたり。。
18 マラソン準備
今日も若者?三人で買い出し・横断幕の取り付け・のぼり取り付け作業等。借りたトラックをフェリーで待ったり、全職場と同じような作業だけど、環境が違うとおもしろい。
 
フェリー乗り場の仮設事務所に横断幕を取り付け

 
夜はうどんが美味しいと噂の「さん歩」で冷たい梅ネギうどんを食す。
19 マラソン準備 前々日
今日も朝から走り回っております
 
折り返し地点(4か所ある)のでかコーン。以外に軽い

 
今週はずっと総合体育館を拠点にマラソン準備をしていますが、お昼休みに隣のリアスアーク美術館で震災展とお昼ごはんを

 
仮設トイレの給水。今日も若手?三人だけで外作業です。
20 マラソン準備 前日
今日から現地入り。現地の大島は気仙沼港の観光桟橋(エースポート)から船に乗り7.5km、25分ほど先にある離島です。人口は3,029人、面積は9.05km2の小さな島で、北部にそびえる海抜235mの亀山からは全島が一望でき、その景色は「緑の真珠」と大島出身の詩人 水上不二の詩にも詠まれているそうです。そのほか、島の海岸線は屈曲が著しく、龍舞崎、十八鳴浜、小田の浜など自然がつくり出した美しい景観が多くみられます。
 
フェリーにトラック三台とAKBusを載せて出発、湾内の海岸沿いは被災箇所がまだ残ってます。

 
大島上陸、マラソン大会は島の南部の大島小学校を拠点に行います。

 
いろいろな町会へテントを借りに。先月までやってた仕事と変わらないけど、場所が違うとおもしろい。基本テントが民家にあったり。

 
橋ができたら楽になるみたいですが、何十年も前から?、賛成する人と反対する人がいるみたいです。明日選手たちに振る舞われるマグロ兜焼きの道具(写真右)

 
マラソン準備中、津波被害を受けて傾いたが現役の防波堤と閉鎖された海水浴場で現地の方が津波の説明をしてくれました。

 
給水ポイント設置作業、夕方に船で本島に戻るときに「カモメにかっぱえびせんをあげる」という気仙沼名物を体験。
21 マラソン大会 当日
「復興祈念 第30回河北新報 気仙沼つばきマラソン」本番です。
 
朝6:00発の臨時便で大島へ。浦の浜港で役員及び関係者を送迎用バスに案内するという仕事。雪が降る中で風が強くて本当に寒かった。。北国の厳しさを実感。

 
ハーフ・10km・5km・3kmの部があり合計1,748名の参加です。

 
まぐろの兜焼、美味しそうだったな〜。雨と雪で校庭のコンディションは相当悪いです。

 
大会は午前中で終わったが、夕方まで片づけ。午後は雨もあがってきた。そんなに重くないと思うが>ゆ○と君
22 マラソン大会 片づけ
三日続けてフェリーに載って大島へ。今日は一日中片づけです。
 
湾内はカキ・ホタテ・コンブ・ワカメ等たくさんの養殖場があります。右の写真あホタテの養殖イカダ

 
テントを洗って、干して、何度も繰り返し返却。うん、これも同じ仕事。テントのたたみ方や扱い方についてみんなに感心された。こんな小さいことも役に立ってる自分がうれしい。

 
テント返却途中に大島に登ってきた。良い眺めです。うん、「緑の真珠」だ。しかし右の写真のような津波で山火事が発生し、幹の根が焦げているところがいくつかあります。。
23 マラソン大会 片づけ
今日は一日中、仮駐車場で使った気仙沼小学校の校庭整備。雨でぬかるんだ状態で車が通り、固まってがりがりに。砂入れとトラクターは頼んだが、予算がないとの事なので教育委員会の職員三人で砂を広げる作業。。朝から夕方まで、、完全に腕の力がなくなりました。
 
24 第二笑口会ギ処
水道と電気の振込と銀行振替の手続きを完了し、仮設住宅の駐車場代(4,200円/月)を安いので一年分振り込みしちゃった。今日の昼は役所近くにあって前から気になっていた「第二笑口会ギ処」。名前がいい。
 
25 プラットフォーム事業
文部科学省からの委託事業で、学びを通じた被災地の地域コミュニティ再生支援事業である「プラットフォーム事業」、家庭・学校・地域・行政の協働による多様な学びの場づくりを推進することにより、学びを通した地域コミュニティづくりを目指す。また、地域コミュニティがもつ教育力の向上や活性化を図り、地域全体で子どもを育てる体制づくりに資するものであるという気仙沼市のプラットフォーム事業をこれから主な仕事として考えていこうと思います。写真は食堂の特盛カレーと大盛り豚汁、及び庁舎内。
 
26 江戸川区役所へ帰庁報告
今日は月一回の帰庁報告。朝早く気仙沼を出て東京の江戸川区役所へ出勤。7時間くらいかかります。。写真は雨が降るとすっごいうるさいうちのアパートの屋根と、仙台で食べたざるそば
 
27 帰庁報告の為、東京
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28 帰庁報告の為、東京
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29 帰庁報告の為、東京
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30 国際リニアコライダーに関する事業・居酒屋「より道」
世界で一つ作ることを予定している「国際リニアコライダー(ILC : International Linear Collider)」。日本やアメリカのシカゴ近郊、CERN(欧州原子核研究機構)があるスイス、ロシア、ドイツなどが候補地に挙がっているが、最近では日本が有力だとか。そしてその候補地が岩手県北上山地(北上高地)。これが作られたら数千人とも言われる研究者に加え家族などが居住する国際学術都市が形成され、世界最先端の研究成果が東北地方から生み出され、国際的な頭脳拠点、科学技術の発信拠点となるらしい。このILCに関して学ぶ場を「気仙沼市協働教育プラットフォーム事業」で実施することになり、今日からネタ集め。 まず、ILCとは何か?、電子とその反粒子 である陽電子を超高エネルギーで正面衝突させ、宇宙の始まり(ビッグバン)から1 兆 分の1秒後の状態を人為的に再現しようというものらしい。それにより、宇宙の真空の 本質、時空の構造、そして質量の起源を解き明かし、宇宙創成の謎にせまることを目的 としているとのこと。かなり壮大な計画である。。気仙沼市のプラットフォーム事業は講師謝礼以外の予算がないので費用がかからない方法を探す。講義だけでは子どもが飽きてしまうだろうし、やっぱり実験的なことがしたい。ネットでビールの泡からビックバンのメカニズムにつなげるものを見つけた。これをコーラに変えて子どもに持ってきてもらおうかな。
写真は気仙沼で刺身が美味しいと言われている居酒屋「より道」の刺身。このお店は南気仙沼地区にあり津波で流されて、今は復興小町という仮設で営業しています。刺身も美味しいけどカキフライやカレイの塩焼きが美味かった。ちなみに写真の刺身は気仙沼では一般的な刺身であるモウカの星(サメの心臓)とメカジキ、イカ、貝です。モウカの星は臭みもなく、淡泊で口の中に広がる風味が良い刺身で酢醤油で食べます。
 


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